隆裕くんと目が合う。 「…どうしたの?」 優しい顔でこっちを見る。 「…最近あんまり会ってないから…会いたくなって…その、」 「そっか」 近づいて頭をポンと撫でられる。 電話から『ちょっとぉ!?たかくん!?』 なんて聞こえて、 一気にサッと血の気がひいた。 たかくんって呼び方、 あの甲高い声。 『あの女いるんでしょ!?話させて!!』 プチ。 隆裕くんが電話を切る。