その子はいつまでもくっついてくる。



「秋穂、ごめん」


あたしに謝るとバッと後ろを振り返る隆裕くん。



「今さら何か用でもあるのかな?」



「あのさ…、あのときはごめん、告白されて、無理矢理…!うちは悪くないの!ね?より戻そう?」



あたしはその言葉にその人の顔を見た。



吸い込まれるほど綺麗な瞳。



あまりの美人さに息を飲んだ。




「行こう、秋穂」



「え、ん?うん…」



「あっ!アツじゃん久しぶり…!赤くしたんだね!?超似合ってるね!?」



「黙れ。お前が隆裕を捨てたんだろ?今はお前なんかよりずーっと美人でずーっと中身も最高な子が隆裕の彼女なんだ。これ以上あいつの人生に入ってくるな」



「はあ?うちが隆裕を捨てた…?」



いきなりの展開すぎてついていけない…!



数秒前はキスされて注目の的となっていたのに、



今は彼氏の元カノと口論してる羽田くんとか…