「秋穂、足疲れてない?」



何にもないようにこっちを見る。



「あ、うん。大丈夫」



「ねえ、たかくん…?新しい彼女?」




その白い手が隆裕くんとあたしが繋いでない方の手を掴む。




「逆ナンとか無理だから」


隆裕くんとは思えないほどの冷たい声で振り払う。




「違うでしょ…っ!昔の指輪、今でもつけてるんだよ…?」