「それ以上痩せると危ないんじゃねーの?本当に食べてる?」
陵が心配そうに皐月を見ると、皐月が陵の頭をなでた。
「大丈夫!陵ちゃんは自分のことだけ心配してればいいの。私のことは心配しないで大丈夫だから」
陵が皐月の手を鬱陶しそうにすると、またふふふと笑った。
「子供の頃はあんなに喜んでくれたのになあ。今はさすがに喜ばないか」
少し寂しそうな顔をして陵を見た。
「当たり前だっつーの!今何歳だと思ってんだよ」
「私が23だから、18か!」
「そうだよ!18にもなってナデナデぐらいで喜ぶかよ。それなら、もっと」
「もっと、なあに?」
皐月が不思議そうに陵を見つめた。