「また痩せたんじゃないの?」

陵が皐月の呟きをかきけすように言った。


皐月の手首は驚くほど細く、今にも折れそうだった。

もともと、色白で華奢だったのが、また華奢になったように思えた。

「んー?ダイエットに成功したの。よく分かったね」

皐月はいたずらっ子のような笑顔で笑った。