【拓斗SIDE】





シャワーを浴びて、リビングに行くと…



スースーと寝息を立ててあこが眠っていた。



こんなとこで寝たら風邪ひくだろ…。

しかも無防備すぎたし。





こんなんだからナンパなんてされんだよ…。



まじいらつく、あの男ども。

今度会ったら絶対一発殴る!!!



2人で1人とか卑怯だろ…。









でも、1番卑怯なのは俺か…。




あことはもう関わらないとか言っておいて、ここは学校じゃないからとか言い訳してあことしゃべってる…。





もうこれ以上しゃべったらもっと好きになりそうで怖い…。







あこも混乱してるだろうな…。


あんなこと言って突き放しておいて今は普通にしゃべってるし。





「ごめんな、あこ…。」



「…ん……」


やべ、起きた⁉




「た…くと………スースー…」




寝言で俺の名前言ってくれてんのか?




あこが愛おしくてしょうがない…。











もう、だめだ…。









「あこ……好きだ……」




好きで好きで抑えられない…。
















俺はあこに唇を重ねた…。