なんで、拓斗がいるの?

ってか何でそんなに笑ってんの??



あたしがポカーンとしていると…


「はぁ〜、あこおもしろすぎ。」


「へ⁉どこが⁉」


「あれ、ナンパだって気づいてた⁇」



へ…⁉


「ナンパってあのナンパ⁉」


「そ。俺出て行こうとしたんだけど、あの男達、完全にあこペースだったし。」


…意味が分かんない〜!


「結局諦めたて帰ってったし。ははっ、最高だな。」


「ーッ///」


久しぶりに拓斗の笑顔見た…。

なんか普通にしゃべってるし…ちょっと複雑だけど嬉しい…。



「ー⁉ちょ、あこ泣いてる⁉」


「え…あ、ほんとだ…。」


「え、俺が笑ったから⁉あ、あいつらが怖かった⁉ごめんな?」


めっちゃあせってる…。


「ふっ、あはははっ」


拓斗が面白くて笑ってしまった。


「今度は笑ってるし…。」







「飲み物買いに行こ!」


「お、おう。」






ー海の家に着くと


「うわぁ、すごい人!並ばなきゃ!」


「暑っちぃのにみんな元気だな…。」


「何にしよ〜かな〜♪拓斗は何にする?」


「……」


「拓斗??」




「あこ、その腕…。」



ん?


「あ、これ?」


さっきの男の人達につかまれたところがちょっと赤くなってる…。



「…あいつら、あこに触っただけでもうぜぇのに、あこにケガさせやがって…あり得ねぇ。次会ったら絶対ボコってやる。」



ボコっ⁉⁉

なんかすごい物騒なこと言ってる!!!


「ケガなんてほどじゃないし、気にしないで?」


すると、拓斗があたしの腕をそっとつかんで…


「大丈夫か?もう他の男に触られんなよ?」




ードキッ


そんなこと言わないでよ…。

あたしと関わりたくないって言ったくせに…。



つかまれた所が熱い…。





ねぇ、期待させないで…?