あこ…たぶん、めっちゃ勘違いしてるよな…






「何考えこんでるんですか?誤解だったな会いに行かないと!」






「だ、よな…行ってくる!」





「あこ、今は駅前の○○っていう居酒屋にいると思う!こっから結構近いから走った方がはやいです!」






「さんきゅ」







そっからはひたすら走った




たぶんあこのことだからどんどん悪い方に考えちまってるよな…





俺が浮気なんてするわけねえのに…





「…はぁ……」







ここか…





「いらっしゃいませ〜〜」






店に入ると





「まじ?あこちゃん彼氏いないの?こんな可愛い子、男がほっとくわけねえだろ〜」



「それが、ほっとかれちゃうんですよね〜!えへへ」



「だったら俺立候補しちゃおっかな〜」



「ちょっとお前酔いすぎだぞ!」



「酔ってねえよ〜!な、あこちゃん、俺あり?」






ーグイッ!





「え⁉︎拓斗…!」




「あこは俺しかあり得ないんで。」





あこの手を引いたまま店の外に出る





「ちょっ、止まって拓斗!」





気付けば結構歩いていた





「し、仕事じゃなかったの?」





「もう終わった」





「そうなんだ…」





明らかにほっとした顔…





誤解、解かねぇと




「あこ、あのな…「ちょっと待って!あたしから話してもいい?」




「え?…ああ」






「あ、あのね…拓斗がもし浮気してたとしてもあたし諦めないことにしたの!

拓斗があたしと別れたいんだったら別れる。

でも…何回だってアタックするもん!

あんな綺麗な人に叶うかわかんないけど…がんばる!

だから、振るなら振っちゃってください!」






「あこ、お前…バカだろ……」





「えへへ…自分でもそう思うよ…

でも、浮気されたって何されたって、拓斗が好きなんだもん

あたしは…拓斗しか好きになれないよっ?

だ、から…何年かかっても、…振り向かせるよ!」








ーぎゅぅ…






「ごめん…」





こんなに苦しませて…