「あの…どなた、ですか?」






「あこちゃんの会社の友達です。あなたどういうつもりなんですか?」



あこの…?





「どういうつもりって……?」




するとすごく怒った顔をして




「はぁ⁉︎まだしらばっくれるつもり?
浮気してますよね⁉︎今だって…」






はぁ⁉︎



いやいやいやいや






「あの人は仕事相手ですよ?結婚もしてるし…」






すごく驚いた顔をされて





「え⁉︎…でもこの間腕も組んでたし…」





あー…あれか…





「あれは…沙夜香さ、あの女性帰国子女で誰にでもあういうことすんだよ…」





「うっそ……だとしたら、あこちゃん…」





ーガシッ!




「あこがどうしたって⁉︎あこ、何に悩んでるのか知ってるか?もしかして「ちょ、ちょちょちょちょっと待って!話すから一回離して!」






「あ、わり」






つい肩をつかんで顔を寄せすぎちまった








「あ、あこ…あの時…あ、腕組んでたときね?見てたの…」






ー‼︎





「それ、まじで言ってんのか?もしかしてあこ…それで…」






「2人を見て走り出しちゃって……」





「あこ…泣いて、たよな…?」






「当たり前でしょ⁉︎いつも我慢してたけど…やっぱり、いっぱい泣いてました…」







あこ…それで…悩んでたのか…






悩み聞くとか言っといて…俺が悩ませてたのかよ