プロポーズしようと思ったきっかけは




あこが俺のものだってことを周りに知らしめたいっていうガキっぽい理由








俺は、勝手でも…あこを自分のもとに縛っておきたいなんて思う



やっぱりガキだな、俺







まあ、それだけじゃない




俺は…


もうあこ以外考えられないし、あこが違う奴を好きになっても手放せる気がしない





だったらもう結婚すればいいじゃねえか!みたいな感じでプロポーズを決意したんだよなー




幸せにする自信はあるし







問題は…あこが何に悩んでるか、だ。





あこが他に悩みを抱えた状態でプロポーズなんてできねえだろ







できた指輪を見ながらそんなことを考えていると





「拓斗くん、タイミングが大事だからな」





「はい…!」





洋介さんの言葉はなんか重みがあるな





「それじゃあ、彼女のとこに戻ってあげなさい☆」



ポンと肩を叩いて、激励のハグをする沙夜香さん




ふっ…ほんと外人か





「はい。ほんとにありがとうございました!」





出口まで見送ってくれた沙夜香さんにあいさつをして店を出ると…






「あなたが有原拓斗さん?…ちょっとツラ貸していただけます?」







知らない女が仁王立ちで待っていた。






ん?でもどっかで見たような…