「拓斗くん、待ってたわ。」



店の中に入ると、沙夜香さんが迎えてくれた。




「沙夜香さん、忙しいのにすみません。」





「こっちこそ拓斗くん取り込み中だったんじゃない?」





「あー…大丈夫です」





「もしかして!彼女といたの?大丈夫なの?」




「大丈夫ですよ!(…どうだろ)」





「だったらいいけど。じゃあ、できたもの見てもらえる?」





こっちこっちと手招きする沙夜香さん




そこには沙夜香さんの旦那さんの洋介(ヨウスケ)さんもいて




「拓斗くん、かなりよくできたよ」




「ありがとうございます、洋介さん」





「じゃあ、公開!じゃーん♪」





高級感のある小さな箱の中には





小さなダイヤの指輪…