ーここは拓斗と待ち合わせのお店




ドキドキ…



今からちゃんと話さなきゃ




…!



…拓斗……








「ごめん遅くなった」





「あ、うん大丈夫…」





心臓の方は全然大丈夫じゃないけど






「あこ、どうした?ずっと連絡とれなくて心配したんだけど。」






「ごめんなさい…」








「いいけど。

みことがあこは大丈夫だから今は連絡するなって言われたから連絡しなかったけど…まじで心配したから」






「ごめんね…」







「あこほんとどうした?話してみ?」





すごく優しい顔…




でも…この表情だって演技なのかなって思っちゃう…










だめだめ、こんなんじゃ最後まで話できないっての!







すぅっと息を吸って






「あのさ、拓斗…ープルルルル♪






「悪りい、電話だ。」







そう言って席を離れる拓斗







電話口からちらっと聞こえたのは…



…女の人の声。







やっぱり…そう、なのかな……?






ううん!まだ分かんない!




仕事関係の人かもしれないしね!







ー数分後




拓斗が戻ってきた



「あこ、ほんと悪い!急に行かなくちゃいけなくなった。」




……






「そっ、か。うん、分かった!仕事?」




ちょっと考える顔…







「ん、まあ…仕事…?うん仕事だな。」






「分かったよ〜!行ってらっしゃい!」






何強がってんだろ、あたし…