「俺、この間のテストほんとやばくてさ〜」
「やばいとか言ってどうせまたいいんでしょ!」
敦士は昔から頭よかったんだよね〜
「いや、俺の最近の成績の落ち具合はやばいぞ!」
「またまた〜」
最近はこんな風に世間話もできて、すごくいい友達!
あ、家が見えてきた
ん?なんか忘れてるような〜
なんだっけ?
なんて考えてたら家に着いちゃった
「んじゃな、あこ」
「うん、ばいば…あ!」
思い出した!
「ん?」
ーガサゴソ…
「はい!義理チョコ!」
「まじで⁉ありがとう!…でも、元気よく義理とか言うなよ」
「えへへ」
「てか、まだほんとに吹っ切れねえのか?元カレのこと。」
「うん…」
「もう、クリスマスからだいぶ経ってるぞ?
まあ、俺もあこのこと吹っ切れてないからお互いさま、かな?」
「敦士…」
「もう一回だけ言わせて?
俺はあこが好き。俺じゃダメか?」