「何してるの?」

「げっ…海!!」
うちと風美はほぼ同時に後ろを振り向くとそこに立っていたのは海だった。
「何だよ声揃えてまで俺の事嫌い?!」
海は眉をハの字に曲げると、隣で風美が「うん、嫌い」と即答した。
「うわーひどいなー。仮にも俺弟だよ?まぁイイや、てか何してんの2人は?」
海は可愛らしく首を少し傾げる。
「よく聞いてくれたよ海!!聞いてよ!風美がね?!」
ガシッと海の肩を掴むと、海はうちの言いたい事がわかったのかクスッと笑い、うちの両手首を掴み海の肩から離した。
「何?またくだらない言い合い?」
海はうちの両手首を掴んだままクスクス笑う。
「くだらなくなんかないよ!風美が悪いのにうちを悪いって言うんよ?!」
「ほらくだらない」
うちが目を細めてムスッとすると、海の右手がうちの顔に近づく。