とりあえずせっかく用意してくれたから着てみようかな。


うちのお母さん。昔、ショップ店員だったから余計に私におしゃれさせたかったんだろうな。


女の子だから余計に可愛い服とか着せたかったんだと思う。



それなのに私は電車ばかりでおしゃれに興味なし。


だから電車の運転士になることもあんまり賛成してくれないんだよね。




まあもう私は決めたけど。



「・・・私じゃないみたい」



着替えて鏡の前に立つ。普段着ない格好の自分が写っていてビックリするくらい恥ずかしい。



女の子だ。でもこんな格好で圭吾に会ったらなんか変に意識してるのがバレバレかも。