「だから、と、友達と会うの」




「へえ。友達ねえ」




「・・・友達だよ」





うん。
だって圭吾友達だって言ってたもんね。友達。友達。




「いいものあるからお母さんの部屋に来なさい」




お母さんに任せなさいと肩に手を置かれくるりと方向を変えられてお母さんに押されながらお母さんの部屋に向かった。




「はい。これ」




私の肩から手を離し、あったあったとクローゼットから一枚のワンピースを出してきて渡された。