誰かに言いたくて言いたくてウズウズしてつい宣言してしまった。




それなのにトメさんはまたニコニコ笑って私に言ってくれたんだ。




「それなら毎日乗りに来なくちゃいけないね。こんなに可愛い運転士さんに会えるなら」




「お婆さん、私のこと笑わないの?みんな、私が電車好きだって言ったら笑うの。変な趣味だって。オタクだって」




「笑わないよ。むしろ嬉しいよ。楽しみができたんだから。あなたの運転する電車に乗りたいって」