「お食べ。どこかにいくのかい?」




「ありがとうございます。終点まで行くんです」




「そう。知り合いでもいるの?」




「私、電車に乗りに来たんです」




「電車に?」




「私、小さい頃から電車が大好きで春休みを利用していろんな電車に乗ってるんです」




「そう。この電車はどうだい?私は好きでね。春夏秋冬を乗ってるだけで感じられる電車なんてなかなかないだろ」




「はい。大好きになりました。だから私、この電車の運転士になりたいです」