「ごめんなさい……」


「どうして謝るの」


「だって、私……」


「体のことは気にしなくていいよ。

俺も、全然気にしてないし」




違う。


違うんだよ。


あなたは私のために空腹に耐えてくれていたのに。


私は、あなたの声を。……




「……だめです」


「え?」


「ごはん、食べてください。

私のことは気にしなくていいですから」


「でも」


「食べてくれなきゃ、私がイヤなんです」


すると、圭吾さんは苦笑い。


結局、私わがまましか言ってない。




それでも、圭吾さんは優しい。




「じゃあ、何か食べようかな。

つき合ってくれる?」