それは綾乃の計らいで誤解がとけてから、数日後のこと。
圭吾さんからメールがきた。
『今度の水曜日、あいてる?』
突然、なんだろう。
不思議に思いながら、
『水曜日は午前中に講義がありますが、午後は空いてます。』
と返信した。
すると。
『よかったら、午後から会える?』
とたんに心臓が暴れ出した。
いろんな不安が頭の中をぐるぐるめぐる。
どうしよう、どうしよう。
でも、空いてるって言ったのに、会えないなんて言えない。
『じゃあ水曜日の十三時に』……
なんだか、圭吾さんは苦手。
彼の言葉に、私は「NO」と言えない。