そして、翌日。


私は大学を休んだ。


ただでさえギリギリの気持ちで足を運んでいたキャンパスに、こんな心で行けるはずもなかった。




『帰れば』




圭吾さんの言葉が離れない。


罰が当たったんだと思う。




カーテンを閉め切って、ふさぎこむ。


泣きすぎて腫れぼったい目で、抜け殻みたいに星座図鑑をめくってみる。


どうしても、気持ちが上を向かない。


ドアの向こうから聞こえる心配そうなママの声に、返事をする余裕もない。


こんなに沈んでいて、こんなにつらいのに、昨日彼の声を満腹になるまで食べてしまったおかげで、体だけは元気。


そんな皮肉に、心はますます痛めつけられた。