絶対安静。
これを厳守すべく、星に囲まれた部屋に、私は今日も横たわっている。
厳守といっても、ほとんど動けない私にこの言いつけを破ることはできないのだけれど。
ママの話によると、自宅へ戻ってから私は三日間眠り続けていたらしい。
意識を取り戻したとき、隣にはママの泣き顔があった。
「沙妃ちゃん、どうして一人でこんなに無茶をしたの?
ずっと苦しかったんでしょう?
それなのに……」
川崎先生はこの体のことを明かしてしまったのだ、と気づく。
でも責める気にはなれない。
もともと私が無理を言っていたのだし、この状況では秘密にしておく意味もない。
「ごめんね、ママ……。
私、がんばりきれなかった……」
懺悔のように手を伸ばすと、ママはこの手を両手で包んで。
「そんなことないわ。
沙妃ちゃんは、頑張った。
ほんとによく頑張ったわ。
だから、おじさまも言ってたでしょう?
体を治してから、また頑張ればいいのよ」
だなんて、言った。
途切れとぎれになりながら。
大粒の涙をこぼしながら。