研究所をめぐり、ようやく見つけたのは古い古いCDプレーヤーだった。


その無駄に大きな図体を運ぶのは、万全でない体には酷だったけれど、何度も休憩を入れながら、なんとか下宿へと持ち帰った。




息を整えながら、ふと私は思う。


聴いてしまったら、これまでの我慢が爆発してしまうかもしれない、と。


そうなったとき、私はどうなってしまうのか、自分でも分からない。




でも、もう止められない。




私は願いをこめるようにゆっくりとCDをセットし、深く再生ボタンを押した。