私は、つらいときには夜空を見上げていたこと、星に支えられて生きてきたこと、自分だけの星を見つけるのが目標であることを語った。
それはそれは真剣に、ちょっとうざったいくらい熱く。
おじさまは、そんな私の話を、神妙な面持ちでうなずきながら聞いていた。
そして、一通り話し終えた私に、優しい笑顔で言った。
「そうですか。そこまでの思いが。……
星に関わっている者としては、この上なく喜ばしいことです。
でも……」
おじさまは、いったん言葉を切り、眉を下げて。
「こういう仕事は、なるのが面倒なら、なってからも苦労が多いんですよ。
頑張っただけの報酬があるとも限りませんし。
沙妃さんの気持ちを折りたいわけではありませんが、これは現実として知っていてほしいんです」
それは、インターネットで調べたりして、少しは知っていた。
ましてや、私はすでに大学生で、星とはまったく違うことを学んでいる。
道が困難なことは、覚悟しているつもりだった。
ただ、当事者であるおじさまからの言葉は、想像以上に重い。
やっぱり無謀なことなのだろうか。
今からじゃ、遅すぎるのだろうか。……
「でも」
おじさまは再びやわらかな笑顔になった。
「コネクションというものも、実に大切です。
あるならフル活用するべきだ」