「あの、本当にいいんですか?」 「はい」 「こんなに綺麗なのに、もったいないなあ……」 「いいんです、お願いします」 彼は、長いこと渋っていたけれど、私の固い決意に折れて、ようやくその技術を発揮する体勢を取った。 肩の下に、ハサミが宛がわれる。 私の一部だったそれは、ざくざくと切り離されて、床に散っていった。