来てみたものの・・・

「いないね~」

「ハァ・・・。当たり前じゃん」


「いこ。」
マユは先に歩く。



「何するのー?」

ユミが後ろから声をかける。






  ただ。





  そう。


  ただ、顔を上げただけなのに。



  目の前には・・・、いた。









  「しゅ、ん、くん??」


  声が裏返る。


 「久しぶり、マユちゃん」

ニカッと笑う旬。


少しずつ上がる体温。


 「ひっ、久しぶり。だね」


「マユ~??どうした・・・っ!?」


「ユミ!?」

隣に居たユミに驚くマユ。


「あぁ~、マユ。委員会があったわ。先行くね」

「あっ!」

ユミ・・・。


有り難う。