私は中学3年の秋に、初めて挫折を経験した。

小さい頃から看護師になるのが夢で、辛くても、苦しくても勉強に励んできた。

そこまで頭がいいわけでもない

むしろバカ

でも、憧れの看護師になるためだったら頑張れた。

高校も、看護科のある学校に行きたかった。

でも、私の前に
“障害”という壁があった。

生まれつき左手が無く、看護師として仕事をするのは無理だと言われた。


薄々気がついていた




私は看護師になれないと


信じたくない私がその事を忘れさせていた。


泣いた
すっごく泣いた

そんな時、母が私に聞いた。

「看護師になりたかった理由は?」

その言葉で私は思い出した。

私が看護師になりたかった理由

患者さんに幸せになって欲しい
苦しみを和らげてあげたい

このような理由だった。


もし、私が看護師になれてたとしても

しっかりと看病できないかもしれない。

上手に処置が出来なくて、余計苦しい思いをさせてしまうかもしれない。

そう思った時

私は看護師を諦めるべき

そして・・・


他の事で、人を幸せにできる仕事をしたい‼
と思っていた。

挫折が
また新たな夢へと変わっていった。