「もしもし?雪菜?どうしたの?」

雪菜が泣きながら電話をしてきた。
なかなか忙しくて最近雪菜が電話してくるなんて、なかった。

「じゅりいいいい!」
「どーした?」

雪菜は呼吸を整えて言った。

「judatが再始動だってー!!!」

さっきラジオで聞いた事が帰ってきた。
その、judatに私が入るということを思い出した。

そうなんだよね…。
雪菜には言えない秘密。

「どうしたの?朱里?」

「え!やったね!おめでとう!」

いきなり、現実が受け止められた。
ばれるんじゃないか、怖い。


嘘をつかなきゃならない。