中に入ると部屋の周りが鏡張りになっていた。
なんだ、これは。

その部屋の鏡に何人かの人が寄っかかっていた。
「ごめんごめん、遅くなったわ」
愛加須さんは小走りで私の手を引き
その人たちの前に行った。


「誰、そいつ」
なんとなく、みたことがある人だ。
夢かな、なんかで見たことがある。

「オーディションでお金が大切とかなんとか言ってた子だ!」

オーディションの時手を叩いていた人。

「あ、えーっと」

愛加須さんに目線を向けた。
「新しいjudatのメンバーよ」