「一応オーディションやってるからきてー。」
「先輩…オーディション中だったんですか?いいんですか?」

びくびくしながらも、愛加須さんに聞いたシンジさん。

「いーのよ、きてきてー。」

愛加須さんに、手を握られて奥の方につれてかれてしまった。
芸能事務所ってこうなってるんだー。
有名人とか、いないのかなぁ…。

「ここ!ここ!やってるから、入って!」

中から大きな声が聞こえてきた。