「起立、礼」

古典の授業は終わった。
訳わからない。

「ねぇ、朱里さっきなに言おうとしてたの?」
雪菜が私に近づいてきて言った。

「もしかしてー、晃にー…♡」

「は?なんで、晃がでてくんのよ。」

雪菜は違うの?とか言ってブツブツ言っている。

「なんとー!スカウトされちゃったのー!!!」
昨日もらった名刺を雪菜に見せつけた!

「えー!すごいじゃん!

まぁ、朱里かわいいしー、雪菜はされると思ってたね!!」

雪菜はパチパチ手を叩きながら勝ち誇った顔をして言った。

「で、どこの事務所なの?」