「山下淳太さん…か…。」

タンスが当たった痛いところを
抑えながら病室へ入った。

「あっ、どーも…え?」

その顔は見たことがあった。
どこで見たかなんてわからないけど

なぜか、懐かしい香りがした。


「君が樹本さんなの?」