私の唇に柔らかいものが触れた。
晃にキスをされたのだ。

わけがわからなくなって、下にうつむいた。
「ごめん…いきなり…気まずいよな?これからご飯だなんて…。」

そっか、私ご飯食べに来たんだ。
祝ってもらいに来たのか。


「これ、喜ぶかわかんないけど。じゃあね。」

晃は帰ってしまった。
たった10分の話だった。


「お前なにやってんの?」

後ろから、さっき聞いた声がした。