「つぐみと知り合いなの?」

アユム君は私の顔を覗いてきた。
その顔はみた事ない顔だった。

「えっ、いや!ないない!」

握手会行って、ナンパされたなんて、

口を裂けても言えるはずがない。

「ボイトレするわよー!ジュリ!」
愛加須さんに手招きされた方へ走った。

アユム君、危ない。
下手したらバレる。

デビュー前にバレたら…。