あの後、また私は眠りについて、朝起きた時には熱も綺麗に下がっていて、学校に行くことになった。


「よしっ」


制服に着替えて髪もささっととかす。
昨日のように龍夜は部屋にいないだけ、安全だし。
ひきだしから、ゴムとピンどめを出して、前髪の少しをとって、三つ編みにして、ゴムで結んでピンどめてとめる。


「んー…よく出来たかなっ♪」


なんて、独り言をつぶやいてみる。
カバンを持って階段を駆け下りる。


「こらーっ!!階段は駆け下りちゃ駄目でしょ?落ちたら危ないんだからね。」
「はーい、お母さん。おはよー。」
「はいはい。おはよう。今日は具合大丈夫なの?」
「バリバリ大丈夫っ!!」


キッチンにいるお母さんに受け答えをしながら拓人を起こしに拓人の部屋に行く。
部屋の前に着くと、ノックもしないでガチャっと開けおおきな声でカーテンをしゃーっと開けながら言う。


「拓人ーっ!!おっきろーっ!!」


さっきまで暗かった部屋に明るい太陽の光が入ってきて眩しいほどの明るさを放った。


「ん…。姉ちゃん…?」
「そうですよー。早く起きて。」


寝起きの拓人には、この眩しさがかなり辛いようでお布団の中にもう一度潜り込んだ。


「まったく…。早く起きなって。」


呆れながら、拓人の布団をめくる。


「分かったってば。分かった。」
「なら、早く起きてごはんたべにきなよ。来ないのなら、私学校だから先にいくからね。」