ピピっという無機質な電子音がなり、体温計を脇から抜く。
「‼」
「何度だった?」
覗き込もうとした龍夜に見られないうちに体温計の電源を切った。
「ちょっ、何度だったんだよ?」
「平熱だよ。ほら、始業式始まるって。いこ。」
「翼っ。」
「翼ちゃん。何度だったの?」
「平熱ですよ。」
梓先生の問いに息つく間もなく即答する。
「本当に?」
「はい。嘘ついてどうするんですか。」
「…分かったわ。」
「あずっち⁉絶対翼は熱あるって‼」
「龍夜くん。翼ちゃんがそう言ってるんだから無いのよ。」
「でもっ‼」
「信じてよ、馬鹿龍夜。」
「翼…。」
「ね?」
龍夜は、はぁ…とため息をついた。
「…翼。」
「ん?」
「絶対、具合悪くなったら言えよ?」
「はいはい。分かってるって。」
「‼」
「何度だった?」
覗き込もうとした龍夜に見られないうちに体温計の電源を切った。
「ちょっ、何度だったんだよ?」
「平熱だよ。ほら、始業式始まるって。いこ。」
「翼っ。」
「翼ちゃん。何度だったの?」
「平熱ですよ。」
梓先生の問いに息つく間もなく即答する。
「本当に?」
「はい。嘘ついてどうするんですか。」
「…分かったわ。」
「あずっち⁉絶対翼は熱あるって‼」
「龍夜くん。翼ちゃんがそう言ってるんだから無いのよ。」
「でもっ‼」
「信じてよ、馬鹿龍夜。」
「翼…。」
「ね?」
龍夜は、はぁ…とため息をついた。
「…翼。」
「ん?」
「絶対、具合悪くなったら言えよ?」
「はいはい。分かってるって。」