そしたら、いきなり美香ちゃんが告白しないの?って聞いてきた。

無理だよ!!って言うと、美香ちゃんは私の方を向いて溜め息をついた。そして私の目を見て、

「桃はさぁ、いつも遠慮しすぎだよ。今までだって、友達が滝澤君の事好きになっちゃったから。って言って告白するの諦めてきたじゃん。今なら滝澤君の事好きっていう子いないし、告白するのだったら今しかないと思うよ。」

美香ちゃんの言葉を聞いて思い出した。私はいつも告白しよう!!って思うと友達が滝澤君の事好きになっちゃって…。いつも想いを伝えられずにきた。でも、美香ちゃんが私のために言ってくれたと思うと、もう諦めない事にした。


茅野桃

人生ではじめて




告白します。

「美香ちゃん、私いつも諦めてきたけど、もう諦めないから。たとえ振られても自分の気持ち、ちゃんと伝えてくるから。」

私は美香ちゃんに、ありがとう。って言ってから教室を飛び出した。


Side 美香

桃は中学から何度も何度も告白しようとしていた。でも、そのたびに桃の友達が滝澤君の事を好きなっていた。桃は昔から優しい性格で人の事を優先していたため、自分の事はいつも犠牲にしていた。

そして、私は朝、桃に言った。

「桃は遠慮しすぎだよ。今なら滝澤君の事を好きな友達はいないから、告白するなら今しかないよ。」

と…

すると、桃の心に私の気持ちが届いたらしく

ありがとう。って言って教室を出て行った。

桃はその前に、振られてもとかなんとか言っていたけど、滝澤君が振るわけないじゃない。


だって滝澤君が桃の事を好きなのは私は知っていた。だって彼は授業中に桃の事をいつもガン見しているし、桃が男子に話しかけられていると不機嫌な顔をして教室を出て行くのを私は知っていたからだ(笑)

あ…

ちなみに私が滝澤君の事を好きかもしれない。っと今の文を見て思ったかもしれないが、それはない…

だってしょうがないじゃない。私の好きな人は滝澤君といつも一緒にいる山口和樹君だからだ。


だから見ていると嫌でも滝澤君が私の視界に入ってしまうから。

でも、桃は滝澤君の視線にも態度もわからないみたいだけど…

桃達は絶対カップルになって帰ってくるから、次は私かぁと思って、席を立ち、廊下に出て廊下の窓から空を見ていた。







どうしたら、彼は私の事を見てくれるんだろう。

作品を評価しよう!

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作品のキーワード

    設定されていません

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア