その村を、景色を、森の木の上から見ている1人の少女と獣がいた

「寂しいね、人がいないと」

「仕方あるまい」

「皆は元気?」

「あぁ、お前に会いたがっているよ」

「そう、じゃ今度会いに行こうかな」

「あの3人は元気か?」

「生き残りの?」

「あぁ」

「元気もなにも、すごいわよ?」

「そうか」

「龍神族って事、忘れてるよ」

「そうなのか?」

「その方が私は助かる」

争いが起きにくいから

「"起きない"ではないのか?」

「いつかは、知る時が来るから。
その時もしかしたら、起きるかもしれないでしょ?」

「そうだな」