でも、ふと我に返った俺。




我慢できずに気持ちを伝えてしまったけど、これからどうしよう。





曽根元のこともあるし。





「相川・・・俺、お前に一人で悩んでほしくないと思って好きだって言っちゃったんだけど・・・これからどうしようか。曽根元のことだってあるしな・・」





「そうだよね・・・。私は来夢ちゃんが先生のことを好きだって言ったとき、私の方が好きだって思った。来夢ちゃんが好きって言ったからって諦められないって。だから、今日だって先生に迷惑かけるって思いながらも、気がつたらショートメールを送ってた。初めてなの・・こんなに誰かを好きだって思ったのは。だから、今もこの先も先生の傍にいたいよ・・」






相川の真っ直ぐな気持ちが聞けて良かった。



その思い、俺に十分伝わってるから。





“俺の傍にいたい”っていうお前の想いを叶えてあげられるのは俺しかいない。






「ありがと、相川。お前のその気持ち、むちゃくちゃ嬉しいよ。そうだな、お互い想い合ってんのに、今一緒にいないとダメだよな。でも普通のカップルみたいに頻繁には会えないぞ?辛い思いだってすると思うぞ?それでもホントに俺を選んでくれるの?」




俺たちは、教師と生徒。



それには変わりないから。




きっと俺たちには試練が訪れる。




辛いって思ってしまう日が来るかもしれない。


それでもいいの・・・???