ーー…その時。



"ドンッ"




下を向いていたせいで、誰かとぶつかってしまった。


私は慌てて顔を上げる。






そこには、恐ろしい形相で私を睨む、金髪のヤンキーさん。



身体がぶるりと震える。


「すっ、すみませ「ってぇなガキ! この俺にぶつかっといて謝んねぇのかよ?! あぁ?」



いいい今謝ろうとしましたぁぁぁぁぁ



怖い! 怖すぎる!!!




「…おい、てめぇ……」




すると頭の方から、金髪ヤンキーさんに負けないくらいの怖い声が響いた。





振り返ると、そこには冷たい目で金髪ヤンキーさんを睨む戸田くんがいた。





それを見て、私は高校の時のあの事件を思い出した。




またケンカされちゃ………っ!!!