ー…アメリカ滞在中の出来事。
友達がこう言ってきた。
「戸田、彼女大丈夫かよ? 置いてきて」
「あぁ、心配ない。実里は大丈夫」
「言い切れんのかぁ? お前クールで無口だし、彼女寂しがってんじゃねーの? 彼女を幸せに出来てんのか?」
「………」
ー...「それで俺、自信なかった。実里を幸せに出来てるのか、実里は俺といて楽しいのかって。だから…」
戸田くんは苦しそうに顔を歪めた。
「だから、あんな言い方……。俺、言ってからすごい後悔した。離れて寂しがるのは、実里よりも俺の方だって」
「戸田くん…」
そんなこと………
「私っ、戸田くんに、嫌われちゃった、って、思って、私は、戸田くんを、大好きなのに…って」
溢れ出した想いと涙は止まらない。
戸田くんは、そんな私をぎゅっとぎゅっと抱きしめた。
「実里のこと好きだから。大好きだから」
「っ戸田くん…! 私も大好きです」
「もう絶対離さない」
戸田くんはゆっくりと顔を寄せ、
限りなく優しいキスをした。
「…実里のこと、愛してる」
戸田くん、私も、
戸田くんを愛してます。
戸田くんと岡田さん END