それから毎日戸田くんに電話をした。
そんなある日の土曜日。
私は3時のおやつを食べながら、戸田くんに電話をしようと携帯を開いた。
………あれー?
戸田くん出ない………。
今忙しいのかな………
『…ん』
「戸田くんっ!!」
よかったぁ。
「戸田くんっ、今日のアメリカはどうですか?」
『………』
……え?
「…あのー…戸田くん?」
『暗い』
「へ?」
『まわり寝てるから、ちょっと部屋出る』
戸田くんはそう言うと、部屋を出たのか、ドアノブをひねる音がした。
「あの……戸田くん」
『あのさ実里。時差、って知ってる』
「え……っと、"ジサ"?」