『ちょっ、実里……』
戸田くんは少し焦ったような声を出した。
『実里、寂しいのは実里だけじゃないよ』
「……え…?」
少しの間のあと、戸田くんが口を開いた。
『……俺だって、死ぬほど寂しい』
「っ! 戸田くんも?」
『うん』
よかった……。
やっぱり、寂しいって思ってたのは私だけじゃなかったんだ。
その言葉で、私はすっかり笑顔を取り戻していた。
『だから今、すごい幸せに感じる。声聞けて、嬉しい』
「っ戸田くん……!!」
私の方が嬉しいよ戸田くん!!!
戸田くんが、幸せだって、嬉しいって思ってくれて。