戸田くんは柔らかく微笑んだ。
「距離なんか関係ない。離れても気持ちは同じでしょ」
戸田くんがそんなこと言ってくれるなんて思ってなかった。
岡田さん、今世界一幸せです!!!!
「はいっ! もちろんです!!」
私は笑顔で頷いた。
大丈夫。
一ヶ月なんてすぐーーー…
「ていうかなんでヒヨコで不審者と対抗しようとしてるの」
……そう来ますか。
「や、これ見たら不審者さん和むかなぁと思って」
「そんなあほどこにいる」
戸田くんはくすりと笑うと、椅子から立ち上がった。
「じゃ、色々準備あるから帰るよ」
戸田くんは私の頭をぽんっと叩いた。
「はい、頑張ってください!」
「…うん」
戸田くんは部屋を出ていった。