うーん、うーーん…………
「ねっ、みーのーりっ」
「ぅあっ」
急に咲ちゃんが私の目の前に飛び出してきて、大きな瞳で私を覗き込む。
可愛くて、女子の私でも少しドキドキした。
「実里の彼氏さん、戸田くん、だっけ?」
「そうっ! 戸田くん!!」
私が世界一大好きな戸田くん!!!
「ほんっと、実里は戸田くんのことになると途端に顔が光り輝くよな」
「えっ」
ひ、光り輝く、ですか……?
えーっと、顔中にラメが入ってる、ってことでしょうか?
それとも、ラメじゃなくて金箔でしょうか……?
「夏希! そういうこと言ったら、実里がその素晴らしい頭でいろんなこと考えちゃうでしょ?!」
「うーん……ラメ? 金箔…………?」
「…ほら。もうすでに」
「マジだ。…なんか、ごめん」
……んーと、どっちがいいかな?
ラメか金箔。
………あ、皆さんはどっちだと思います?
なんか私、どっちかっていうと金箔の気がしてきま……
「「実里!!」」
「ぅあっはい?」