愛恵は、諒の顔をみていたら

車が二人の目の前に止まった。


「学校に行こうか。俺の車で。」


「・・・・・。」


愛恵は無言になった。


部屋のベランダで薫は外をみた。


「ねぇ、愛恵が誘拐されそうだよ。」


「はぁ?」


菖蒲はあわててベランダに来て下をみた。


「けっこうです。歩いて行くので。

はい、これ。」


愛恵は、お弁当を渡して歩いて駅へ向かった。


その様子を菖蒲は見て、誰かに電話をした。


「親父。俺だけど、桜沢諒ってヤツのこと

調べてくれ。」