しばらく二人で歩いていると、

愛恵の足が止まった。


そこは、すごい高いマンションだった。


「家、このマンションなので、

送ってくれて、ありがとう。」


愛恵はそう言って手を離そうとしたが、

諒は手を離さない。


「手を離して下さい。」


諒は、あわてて手を離したが、

また手を掴んだ。


「はぁ~。部屋まで来ますか?」


「あ~。部屋まで送る。」


二人は、マンションに入って行った。


愛恵の家は、マンションの25階の

角の家だった。