菖蒲は、諒の背中を押して


「愛恵は、オタク系に

狙われてるから。よろしくな。」


諒は軽く頭を下げて

愛恵の後を追いかけた。


「待てよ。」


「なんで待たないといけないわけ?」


「俺の女だから。」


「いつからそうなったの?」


「今日からだよ。」


「じゃあ。私が桜沢くんを

好きってことなの?」


「好きってそうじゃない。」


諒は少し顔を赤くした。