「なんだよ、そんな大した怪我じゃねーじゃん」



 真澄はそう言って全ての絆創膏を剥がすと、ごみ箱に入れる。



「あ、もったいない…」



「ダメだよ真澄くん、苺ちゃんは屋上から落ちたんだから」




 龍二がふてぶてしい顔で言った。




「違う!着地成功したのに、その上に龍二くんが落ちてきたの!!」



 苺は龍二の言葉を訂正する。



「なら、足のが痛いんじゃない?」



 真澄はそう言って苺の靴下を脱がす。苺は恥ずかしくなって俯いた。