龍二がゆっくりと離れた。



「龍二くん、もう…限界…」



 苺が言うと、龍二は自分の顎に手を置く。



「うーん…なんかね、そんな顔されちゃうと、苛めたくなっちゃうな」



 龍二の言葉に、苺は絶望感に打ちのめされた。



「えっと…それって…」



「今度はもうちょっと長めのキスするね」



 龍二の顔が迫ってくる。